寿司は無限

アニメとかについて書きます。寿司は無限などと言っている割にせいぜい30皿が限度です

アニメ雑感

アニメレビューの供養

 

  • WUG

 本当に面白かった。アイドル・アニメとか本当に見ないんだけど、これは別だった。ラブライブは付き合いって感じで見てて、エレベーターで会ったら気まずくなるタイプだけど、WUGは友達。まず出てくる奴らが全員モブ臭い。これがいい。この世界で生きている大半はモブみたいなものだ。だからといって私たちが何もできないわけではない。

 

 みんなどうしようもない連中だったけど、喧嘩したり仲良くなったりを繰り返しながら、ちょっといけちゃうかもって思える瞬間は確かにあった。その気持ちを共有できたのがよかった。社長がいうところの、背景も人生も違う連中が仲間になる瞬間、そのカタルシスは十分あった。

 

 あと皮肉でもなんでもなく斬新だと思ったのは、一番作画が安定しないのがライブシーンだってこと。普通は厳しい状態でもそこに力を入れるものだろうけど、その状況をうまく逆手にとっていると思った。つまり、ハラハラする。ここで落選しちゃうんじゃないか、と思わずにはいられない。これが実に効果的で、コロンブスの卵的だった。

 

 まあ監督がアイドルの汚い面も描くといった割には……っと思わなくはない。なんだかんだ言っていいオトナに囲まれるWUGだけど、あんな連中、そうでもなけりゃとっくに潰れているだろうから。そういう弱さが魅力。

 

 この期のバオー来訪者枠。研究所から逃げ出してきた実験体は予知能力者と一緒で、寄生した超生物は成虫になると世界を破壊するのである。そして、最強の超能力者との戦い。バオー来訪者は面白いなぁ。あとは最終話の詰め込みっぷりが最高だった。村上君が九に飛び蹴りをかます時に、3カメで映してくるのもいいし、バカスカ人が死んでそれがギャグにもならなくて薄っぺらなところもいい。こういうしょーもないアニメが1期に1本くらいあると心が落ち着く。

 

 単なる魔法戦争の後座以上によかった。愛するものが生きるこの世界は美しい。みんな可愛かったけど、美月会長がらみのしょーもない恋愛のごたごたホント好きだったからもっとやってほしかったなぁ。春香と優には幸せになってほしい。彼らの恋愛と呼べるか不明な心の交流は、ささやかなものだが、そのちっぽけなものこそ素晴らしいのである。

 

 栗山さんが可愛くて本当に最高だった。この期のバオー来訪者枠だったが、ちょっと極黒のブリュンヒルデに持って行かれた感。でもこっちも面白い。世界から爪弾きにされた孤独な魂がひかれあうのがたまらない。言うほど孤独って感じでもないけど。まあ異端者であることに変わりはないか。

 

「私は人間に見えますか?」

 

 悲しい台詞だ。ただ主人公の眼鏡語りはうざかったし、茅原ひたぎさんもうざかった。栗山さん以外はちょっと一段落ちるけど、それを補って余りある。最後の盛り上がりは感動できたし、栗山さんの思いと主人公の思いが交差する悲しさも伝わってきた。ちなみに劇場版やるらしい。たまこラブストーリーレベルを期待したい!すごく楽しみだ!

 

 デート・ア・ライブや蒼き鋼のアルペジオ、魔法戦争についてはまた書きます。特に魔法戦争は毀誉褒貶の激しい作品ですが、素晴らしい魅力にあふれていると思うので、ぜひ良さを伝えていきたいです