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寿司は無限

アニメとかについて書きます。寿司は無限などと言っている割にせいぜい30皿が限度です

Fate/Grand Order CCCイベントその2 殺生院キアラって誰だァー!(その性能と運用方法について)

 メルトリリス君を得ようと回した50連ガチャが無為に終わりましたが……呼符で瀬戸内寂聴[オルタ]が来ました。こいつのこと良く知らないんだけど、ピックアップサーヴァントを引けたのは5ヶ月ぶりなので、ちゃんと育てます。おっぱいが大きくてエッチなところが好き♡人間を破滅させるところを安全圏から眺めていたいよー!

 瀬戸内寂聴[オルタ]こと殺生院キアラが何者で、どんな性能をしていて、どんな運用が考えられるか、書いてきます。

そもそも瀬戸内寂聴[オルタ]って何者!?

 Twitterの型月マニア連中の話を総合するとこうなる

①CCCのラスボス

 性欲過多の尼さんで、何でも地球でオナニーするらしい。地球は丸いから、やりにくそうじゃない?あとアンデルセンの元マスターということだ。アンデルセン君も隅に置けないな

カルト教団

 宗教家として覚醒した彼女はヤバイカルト教団を仕切って、あらゆる科学者や有能者、この世のどこにも居場所のない善き人々を従えてやりたい放題やっていたらしい。それをぶち壊したのが、毎度おなじみエミヤ君で、巨悪を討つ代償にすべてを犠牲にして闇に堕ちた……ってことのようだ

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(行き場のない科学者を集める殺生院キアラのイメージ画像)

③孤独な生い立ち

 邪宗の教祖の娘で、閉鎖された山中で、病を抱えながら孤独に育つ。唯一の光は、信者の一人が戯れに与えたアンデルセン童話だったらしい。ここからアンデルセンとの縁が始まったという。selectorの繭みたいで良さの香りがする。閉ざされた世界の中にいるお姫様(病弱)みたいなのめっちゃ好きなんだよなー。詳しくは知らないが、アンデルセンの話する時だけ乙女みたいな反応なのが可愛い。

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(閉鎖的環境で余命幾ばくもなくアンデルセン童話を読んで生きてきた人のイメージ画像)

④戦犯ゼパカス

 FGO世界では、そういう物騒な話はなく、医者に治療された彼女は平和な学生生活を送り、セラフィックスに流れ着いたのもその優秀さゆえらしい。しかし、ここで魔神ゼパルがいらない横槍を入れて、あんなことになってしまったのだ。「俺がちょっかいかけなきゃ平和に一生を終えたろうに」みたいな彼の自己申告はマジだったんだなぁ。最初は「ホントかよ!?」と思ったが……。桜の胎内で永遠に苦しみ続ける凛と士郎みたいになったのは可哀想だけど、まあ残当だ。

⑤マーラ様

 カルデアにきたキアラはマーラ様みたいな感じで、マスターを誘惑して暮らしているらしい。えっちだにぇ。でもマスターも簡単には堕ちない。堕ちないから面白い。女の子だから百合なんだよなー。男でもえっちだけど。うん。

性能と運用について

 さて、せっかく引いた星5、使わないわけにはいかない。キアラの性能に関しては毀誉褒貶あり、貶しが優勢っぽいが……俺の感想は「フツー」って感じだ(煮え切らん)産廃とか貶すほどではないが、めっちゃ強いかというと不満点はあるというか。さすがに叩かれすぎじゃないかと思う。完全無欠のサーヴァントなんかなかなかお出しされないし、手にはいらんしなぁ。師匠や沖田くんのような自己完結型で誰が使っても強いサーヴァントだけが強いわけじゃなく、FGOは3つのユニットでやるものであって云々……俺もマーリンと玉藻と師匠と沖田くんが欲しいぞッ!沖田くんが復刻ガチャで当たらなかった悲しみを思い出してしまった。

 とまあ……結局一人の人間が手に入れられるサーヴァントにも、つぎ込めるリソースにも限界があるのだから、持ち駒でやっていくしかないのだ。

 そもそも、俺は星5サーヴァントをさほど弱いと思わない。しいて言えば謎のヒロインX[オルタ]が一番弱いと思うけど、それは俺が運用を真剣に考えたことがないから、だと思うし(持ってないしね)。どう使うのかよく知らんけど……。

 この育成論は当カルデアナイズされているし、自分も別にFGOが上手いわけではないので、「俺だったらもっとこうする!」「あの礼装を使う!」など意見があれば、それを反映したより良い運用をしてもらえたら幸いであります。

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 Lv80フォウマで能力値はほぼ完成する。アルターエゴの中ではHPが最も高く、ATKも低くはない(メルトリリスとほぼ同じ)。高めのHPとクラススキルの人型特防が特徴か。

 

・クラスについて

 新クラス・アルターエゴ。さすがに一人は持っておきたかったので、来てくれて嬉しかった。

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(複雑化してきたな……めんどくせ)

 攻め手としてはライダー、アサシン、キャスターに対して1.5倍。セイバー、アーチャー、ランサーは半減。それ以外には等倍。受け手としては、バーサーカー以外の攻撃を等倍で受けることができる。バーサーカーに関してはいつも通りだ。キアラの場合はクラススキル・ネガセイヴァーの効果でルーラーも1.5倍になる。

 アルターエゴ全般に言えることだが、三騎士を捨てて守りを固くした変則バーサーカー、といった具合だろうか。1.5倍ゆえに火力不足で器用貧乏に感じるが、汎用性があり敵編成が混成の場合は普通に何にも考えずに突っ込んでOKっぽいのが良い。弱点を突かれないのもGood。相手の手の内の読めている周回よりも、本編や今回のような難度高めのイベントの斥候が一番向きそうである。アガルタで試してみたいものだ。

 ちなみに星収集能力は平均的。セイバーとかと同じくらい。

 

・スキルについて

 全体的に高性能・高チャージタイム。このチャージタイムが長いのが、キアラ低評価の原因の一つ。確かにもう1,2ターン短くてもバチは当たらんと思う。ただ短期戦ではさほど気にならず、長期戦では何かいつの間にか使えるようになっている。玉藻と組ませるとよい(カッコ内はチャージタイム。4以降はパッシブスキル)

 1.千里眼(獣)D(9)

 弱体耐性ダウンのオマケ付き動物会話。NPが貯まるのは良い。弱体耐性ダウンは孔明の宝具合わせだと仕事しそう。石兵八陣のスタンは50%なので頼みにするには弱い。

 2.五停心観A(9)

 全体スロウ及び防御ダウン。まあこれは腐ることないし、適当に宝具合わせで打ってればいいか。

 3.女神変生EX(8)

 自身に無敵付与、クリティカル威力、NP獲得量、回復量、弱体耐性UP、自身のHPを3000減。これが目玉スキルか。玉藻ちゃんサマーの同名スキルのデメリットはスタンだったが、これはHP減少なところが良い。回復UPも宝具のおかげで腐らず、デメリットを帳消しにすることも容易い。宝具込みEXチェイン合わせで積極的に使える。

 4.獣の権能D

 クリティカル威力を8%UP。獣の権能ってくらいなんだし、もっとガツーンと15くらい上がってもいいんだけど。獣だしね。まああると便利。

 5.単独顕現E

 クリティカル威力、即死、魅了耐性をそれぞれ2%UP。何でもカルデアにくるにあたって封じているらしい。そんな奥ゆかしさはいいから、これもガツーンと増えてもよかろう。

 6.ロゴスイーターC

 人型特防16%UP。目玉パッシブスキル。人型はすべてのサーヴァントを含み、一般エネミー君にもチラホラいる。防御系サポートと組み合わせると硬い。腐らず宝具の回復などとも合う。ここは素直に強いと思う。

 7.ネガ・セイヴァーA

 ルーラーに対して1.5倍。仏陀に対するメタらしい。便利そうに見えるが、ルーラー相手はアヴェンジャーでいいので、腐りやすいかもしれない。ただ、アヴェンジャーってそんなポコポコ手に入るようなもんでもないしなぁ。

 

・宝具

 キアラ低評価の原因その2。火力不足は擁護し難い。敵に回すと恐ろしいが、味方にすると頼りない。無敵貫通も防御無視もあると便利ではあるが、もう一声欲しいところだ。あれほどあらゆる知性体を絆せるとか言うんだから、確定魅了でも付ければいいのにね。師匠だって確定スタンするし。あれズルいよねぇ。

 自己回復はキアラ本人の硬さや高めのHPとも噛みあうので素直にうれしいところ。スキルの回復量UPとも合う。ただ効果としては地味。あると便利。

 ただ……スキル含めた回転率はなかなかなので、自軍のアーツ宝具を合わせて何度も撃つのを想定しているのだとは思う。

 演出は敵だった時そのまんまで、まったく反省してないのが伺えて使っていて楽しい。胎内回帰願望のある人にはオススメだ。あとコワすぎのタタリ村で見たことのある手が出てくる。夕子さんかな。

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(この裂け目がキアラの子宮の入り口。ナーサリーも楽しそうだ)

 

・運用について

 キアラ本人をメインアタッカーとするならば、雑に宝具を回す。雑にクリティカルで殴る……というものになるだろう。幸いアルターエゴの星収集能力は並なので、スター集中礼装による簡単な補助で良い。

 キアラのスキルは高性能ではあるものの、攻撃バフがない。クリティカル威力は高いが、本人の星生成能は並程度だ。すなわち、性能が自己完結的でなく、本人が十全に戦うためには、サポートを必要とする。ここではまず、キアラとマッチングする相棒を紹介する。

 

相棒その1 孔明

 孔明を組み合わせるとサーヴァントは強くなるぞい(天才博士)。千里眼(獣)で石兵八陣のスタンを補助しつつ、遅延をしていきたい。クリティカル威力バフも良い。

 

相棒その2 玉藻

 孔明と玉藻で挟むとサーヴァントは強くなるんじゃ(天才博士)。スキルのアーツUP、宝具のチャージタイム減少が噛みあう。ただ……たとえば俺が今急に玉藻を引いても、育成リソースが足りず、実戦投入は先になるであろう。孔明もそうだが、持ってないならフレに乞食するしかない孔明って万人が持っているイメージあるけど持ってない人は持ってないんだよなぁ。当たり前だけど)

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 今回のイベントの両義式戦の編成。先生(フレ玉藻)、お願いします!BBスロットの宝具威力ダウンが確定なので、アマデウスにかけてキアラと入れ替える。殺式は三人の遅延能力で完封。剣式が出てくる頃にはさすがに遅延能力も落ちているし、そもそも剣式の宝具をどうにかするのは面倒なので、あえて受けて控えのクロとアマデウスでとどめを刺す。クロが強いだけとも言う。試運転として結果は上々であった。キアラの宝具にスロウも付けたら?(外圧)

 

相棒その3 アンデルセン

 昔なじみらしい。アンデルセンは宝具で攻撃バフ、回復を付与、スキルでクリティカル威力UPと星生成ができ、キアラのサポートとして隙がない。攻撃バフ、回復、星、キアラが必要なものはみんな彼が持っている。孔明などと比して入手難度や育成が非常に楽。初心者にもオススメだ!フレンドから孔明や玉藻を借りて組み合わせても、マシュデルセンに組み込んでも良いだろう。

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 この編成はなかなかよかった。アンデルセンの3アビが育っていないのは、欠片2枚と熱砂で十分クリティカルは出るからである。

 俺はサーヴァントの運用を、頭が悪いなりに考えるのは嫌いではないが、実際の運用ではなるべく思考を減らしたい。一見テクニカルに見えるが、難しく考えずアンデルセンとキアラで宝具を回してクリティカルで殴っていれば良い。

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 キアラのための物語を書きまくっていると、自然とあったまってくる。こうなったら控えからアマデウスを出すなり、そのまま殴るなりすればよい。元マスターとサーヴァントだし噛みあうように作っているのだろう。ここは運営の意図に乗るのが吉。

 アンデルセンの代わりに玉藻でも強いことは上で述べたが、普段使いとしては玉藻のNP供給や回復力はやや過剰であり、フレンドに都合よくいるとは限らないし、礼装の自由度も低くなる。そこへいくとアンデルセンは気軽に使えて強く、低コスト、孔明あるいはマシュと合わせれば全体的に硬くなる。高難易度とうまく使い分けたい。アルターエゴの適所であろう斥候にはちょうどよいか。

 

相棒その4 アマデウス

 あらゆる攻撃アーツ宝具所持者はアマデウスと相性がいいのは言うまでもなし。一気に決めたい時には、控えからアマデウスを出して終わり。簡単なものである。

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 クリティカルはアーツを含まずともなかなか威力は出る。バフを盛った割には威力は控えめだが、そもそもアルターエゴの倍率が有利で1.5倍なので仕方ない。混合編成の周回では出番もあろう。キャスターのお引きがアサシン……とかそういうかったるいのに対応できるのはアルターエゴ全般の強み。

 

相棒その5 切嗣

 相手が三騎士染め・ライダー染めでなければ、孔明アンデルセンで良い。ライダー染め相手ならアサシンを使った方が早いが、ちょっと混ざっているキャスターに対応したい等の事情があれば、切嗣がなかなか良い。

 切嗣はカードがアーツ寄りかつ星生成ができ、3アビで無敵状態のキアラにヘイトを押し付けることもできるので、キアラとの相性は良い(アイリとかは嫌がりそう。っていうかアイリとキアラの喧嘩怖そうだな)

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 サモさん相手に試運転。デバフはアトラス礼装でなんとかする。チャージタイム減少も使い勝手良好。カルデア戦闘服でもOK。

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 切嗣のスキル・スケープゴートで無敵状態のキアラにヘイトを押し付けつつ、星を出してクリティカル補助もできる。ただ女神変生はそうポコポコ使えるスキルではないので、使いどきについては状況に応じて考える必要がある。そこはちょっとめんどい。でも孔明を守れるのはなかなか。切嗣と宝具のコンボで邪魔な台パン竜を片付けたら、サモさんを料理してやろう。

 サモさんがキアラの子宮に入れられるたび「溺れる!溺れる!」とひでみたいなことを言うのが面白いよ。

 孔明玉藻アンデルセンアマデウス切嗣……いろいろな相棒候補がいたが、FGOは奥深い。俺の知らないパートナーもいよう。三騎士込みの編成はまだ考えてないけど、火力補助ができる槍エリちゃんとかがいいのかしら。そもそも三騎士がいたら三騎士でやった方が早いか。

 

・オススメ礼装

 FGOは礼装のゲームでもある。カレイドスコープだの欠片だのがあれば世界はまったく違って見えるはずだ。俺もカレイドスコープ欲しい。まあぱっと思いつくキアラに合う礼装を紹介します

 まずは熱砂の語らい。クリティカル威力とスター集中をあげられるのは強い。アルターエゴのスター集中率は並なので、簡単にスターを集められる。フォーマルクラフト、相撲などの強い礼装を装備すると強い(普通)。フォーマルクラフトはアーツもあがるし、礼装自体のレベルがあがれば攻撃力の上昇もバカにならない。

 当カルデアにはないが、足取りでアーツとクリティカル威力をあげるのも良さそうだ。長所のクリティカルを伸ばしていく方向は良いだろう。

 攻撃力、クリティカル威力、宝具威力などが上がるNP礼装も状況に応じて使える。NPチャージスキルからの開幕ブッパからのアーツチェインで流れをつかむのもよい。

 やっぱ熱砂かなぁ。キャスターと組ませると、スター集中勾配により簡単にクリティカルが出るのが良い。

 また黒聖杯との相性も良好。限凸してもやや火力不足に感じるが(未強化全体アーツ宝具Lv1の宿命か…)、宝具の回復のおかげでデメリットはほとんど気にならなかった。味方のバフと組み合わせて宝具威力のさらなる強化を図りたいところだ。

 ウィザード&プリーストで宝具威力と回復力も高めるのもありか。ただ基本的に器用貧乏なので、どちらかに特化した方が良さそうではある。

 相棒には欠片を装備させよう。スター集中礼装があれば、欠片+多少の星で十分クリティカルが出る。欠片が強いだけとも言う。欠片がない場合はスター生成能力の高い者、星産みスキルのある者などを起用して、クリティカルを狙いたい。

 自己生存能力を高めたいなら、メイドインハロウィンが良い。限凸したものがあれば、宝具チャージ1でも3500回復して、女神変生のデメリットを帳消しにしてお釣りがくるし、アンデルセンの宝具との相性も良好だ。

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 この編成でヘブンズホールに挑んたところ、なかなか粘った。ただ回復がナイチンゲール依存だとゲージ二本目を削ったくらいでジリ貧になってきたのが失敗であった。思考停止欠片が良くない。まったくFGO下手だなぁ……。下手なりにクリアはできるからまあいいが。

 ただメイドインハロウィン装備すると、キアラは異様なほどずっと立っている。こいつだけ立っていても仕方ないが、ひとまず実験は成功といえよう。

 

・サブアタッカーとして

 さて、これまではキアラをメインに活躍させる方針でやってきた。しかし、キアラにかぎらずアルターエゴの基本的な運用は、こちらではないかと思う。タイプ相性が優秀で、役割を持てる相手が多いのを上手く利用したい。

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 たとえばジャックをメインアタッカーとしたこの編成であるが、キアラが孔明とジャックの苦手を流すことで安定する。敵ボスがライダーかつ道中・お供が4騎混交などの状況を思い浮かべてもらえれば良い。ジャックの苦手なキャスターを流しつつ、ライダーよりもスター集中率が低いので星を吸い過ぎることはない。

 カードがQ寄りで星を産めるメルトリリスでも良さそうだが、俺のカルデアに彼女はいない。キアラならではの利点としては、宝具が全体なので雑魚を流しやすい。またHPが高めで人型特防もあり、状況によってはかなり硬くなる、といったところだろうか。NPチャージで使いたい時に宝具を使えてGood!6章の粛清騎士のようなルーラー雑魚敵(あまり考えにくいが)が相手でも役割を持てる。

 すなわち、派手さはないが手堅く堅実な仕事が望める(本人のキャラとは対照的だ)。打たれ強いのでバーサーカーのように事故を起こすことも少ない。

 自らの手駒、想定される敵クラス編成などを考慮して組み合わせて、メインアタッカーをサポートしよう!

 

 器用貧乏感はあるが、これからいろいろなクエスト、とくにメインストーリーのアガルタなどで試してみたい。使いでのあるサーヴァントだと思う。マーリンとかと比べたらあらゆるサーヴァントは弱いしねぇ。

 余談だがモーションも面白い。完全に力の一部と化したゼパル君がバシバシ出てくるし、あれだけラスボスやっておきながら、とくに反省するでもないし。型月宗教家名物徒手空拳もある。

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(「わたくしの……ゼパ……えーーーっと、とにかく引きちぎると狂い悶えるのです!喜びで!」)

 あと初心者にもオススメだ。再臨に変な素材を要求せず、タイプ相性が優秀かつ序盤の環境に合うのが良い。本人も第一部のラスダン・冠位時間神殿に来たがっていたし、マッチングはバッチリだ。みんなもキアラと人類を、歴史を、守護(まも)っていこう!

Fate/Grand Order雑感・CCCと運営への怒りと性能

CCCイベント

 ラスボスを倒したのでヒマになった。今回のイベントはいいところもある、悪いところもある、といった煮え切らない態度を取らざるをえぬ。いや、面白かったし、よく知らないけどメルトリリスもコワすぎ最終章の江野くんみたいでよかった。以下適当な感想

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(コワすぎ最終章を見ていないとわからないCCCイベント終盤のネタバレ)

 

・ラスボスの快楽天ビースト

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(CCCやってないからストーリーについていけない俺)

 聞くところによると邪淫系カルト宗教の教祖におさまったり、エミヤくんに殺されたりしているらしい。仏陀とどっちが勝つか実験してほしい。まあ仏陀が勝つか。仏陀は最強だって仏陀再誕で学んだからな。あとお前、なんかアルターエゴとしてカルデアに来ようとしてないか?青い久米川牡丹さんことティアマトの方が先やぞ。

 ラストバトルは適当な編成(使い慣れないフレのパッションリップ、ナイチンゲール孔明)でいったら、マシュとメディアリリィだけが残って、ひたすら粘った後、結局令呪を使ってしまった。もうちょっと考えるべきだったとは思うが、再戦する気力はない。その後メルトリリスが令呪使えとか言うし、石割っときゃあよかったか?

 

・魔神ゼパなんとかくん

 最近の魔神柱って不憫系のキャラだよね。それでもバアルやアンドラスは現地協力者とわりとうまくやっていたのにゼパなんとかくんは相手が悪かったらしい。でもFate/stay nightの桜ルートのバッドエンドで桜に取り込まれた凛と士郎が永遠に苦しみ続けるやつみたいでちょっと興奮しない?冠位時間神殿からは4柱逃げたらしいが、最期の一柱はどんな目に遭うのか……。ワンチャン味方になってくれるかも。

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(イケイケの桜、懐かしきstay nightの血。甘美だ……バッドエンドで一番好き。あ、でも虫が苦手だから体内で咀嚼されてすり潰されるとかで一つ。むかーし774先生がそんな絵書いてたよーな)

 

・トリスタン

 CCCやEXTRAに出てないくせにしれっとまざる男。最悪の虐殺者として対峙した6章やギャグ色の強いハロウィン第二弾に比べると、今回が一番プレーンなトリスタンなんだろう。初出からあんまりストレートにいい役をもらえなかったトリスタンにきのこが華を持たせたか。いや、6章でこいつが本当にいいヘイト役をやってくれたから、ストレートが引き締まったし好きなんだよね。トリスタン持ってないけど。

 

・アーノルド氏

 ダメなヘイト役。何のために出てきたのかイマイチわからない。もっと場を荒らすのかなと思ったら、あっさり死んでなんのフォローもないし。奈須きのこによれば、第一部は人間賛歌(JOJO)だったから、次は人間の弱さみたいなものを出す意図があるのかもしれないが、モブにヘイト役やらせて人間の弱さとかあんまり好きじゃないからなぁ。俺はきのこの采配ミスだと思う。

 ジョジョも永遠を求めるDIOと有限な生を生きるジョースター家の戦いだから、やっぱり人間賛歌ってそういうことなのかしら。

 

・BB

 桜のパチもん(怒られそ~)。俺は自分をイシュタルだと思い込んでいる遠坂凛みたいな擬似鯖桜が欲しいんだよ。だいたいBBってなんだ?B.B.クィーンズおどるポンポコリンと昔のクレしんのOPしか知らない)か?昔のクレしんのOP「夢のENDはいつも目覚まし」は地味に歌詞が今回の内容と合っていてよかった(何がだ?)

 早く育てて実戦投入してみたい。宝具で全体にNP20たまるのが良い。アーツPTで玉藻(フレンド)と組み合わせると強いんだろうねぇ。単体アーツ宝具だもんなぁ。ま、弱いわけはないって奴だな。

 

アルターエゴ

 え~今回は50連回しましたが……アルターエゴは……誰一人……来ませんでした……。俺が新しいキャラを引けるイベントだけがいいイベントなんだよッ!メルトリリスは別の世界の主人公に恩義があって、ラスボスに弾丸となって特攻するところが、コワすぎ最終章の江野くんみたいだし、体が華奢で髪がつややかで声が早見沙織のところが良い。パッションリップはスキルと宝具が使いでがありそう。性能的にはまだちゃんと運用を考えてないし、なんとも言えないところ。持ってねえしな。変則バーサーカーとして考えればいいのかしら。

 

運営への怒りッ!

 このCCCイベント、完全に1.5部に組み込まれているし、期間限定すんの可哀想だよなぁ。あと配布のBBのクラスに唯一性があるのもなぁ。全体的に新規に優しくないのはどうかと思うんだよな。俺はFGOが好きだが、運営を許す事はできない(もののけ姫)。

 俺はFGOプレイヤーの中でも古参の方でほぼずーーーーっとFGOやり続けているが、それでも一部の古参好事家がうんうん唸ってるだけ、みたいなことにはなってほしくないな。せっかく年末年始でFGOやる人が増えてくれたんだから、そんなつれないことしないであげてくれや。育成は渋い、配布は茶々とノッブ(強いとは思うが)の中で、これから新規締め出しイベントやっからせいぜい頑張れ!ってのはあんまりじゃないか。

 怒りと言えば塩川がインタビューでふざけたことをのたまってるのが酷かった。

『FGO』宝具スキップや強化基準など17の読者質問に塩川氏が回答。VRはSECRET GARDENがコンセプト? - 電撃App

塩川:効率こそが最優先と思う方には申し訳ないのですが、『FGO』はそういうゲームではありませんので。

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(塩川のインタビューを読んだ時のハルパゴス)

 続きは塩川を縛り上げたハルパゴスさんが「FGOが効率ゲーじゃないって……?」と言いながら吐瀉物をぶちまけるところです。種火を周回し、イベントを周回し、素材をかき集めなきゃあ育成できないのにこういうことを言うから!

塩川:もちろん違和感がない形で実装できるように検討はしっかりしているのですが、1つお伝えしておかなくてはいけないことがあります。今後は、終局特異点クリアが参加条件のイベントがどんどん増えてくると思います。

 「そんなのおかしい」「ユーザーの切り捨てじゃん」と思う方もいらっしゃるかもしれません。それでも、我々としてはそのほうがよりよい形でストーリーを届けられると判断した場合には、終局特異点クリアを必須条件に設定していきます。

  う~ん……これもなあ。そもそも第一部クリアするの結構難しいしねぇ。育成もホント渋いし。FGOに限らずこういうのはリアルタイムのライブ感なんかも大事なんだろうし、ある程度は仕方ないと思う(俺も某有名私立大学助手の後輩にグラブルマウンティングされるし。豪運奴めっ!)。しかし、これは個人的に承服しかねるなぁ。俺はすべてのイベントをクリアして、すべての配布鯖を持ち、終局特異点にもリアルタイムで参加したし、めっちゃ楽しかった。でもそれだけがFGOではない。

 カルデアの数だけ生きる物語があり、誰もがその主人公(転売用アカウントなどは考慮しないものとする(物理の問題))。年末年始に初めた人たちのカルデアにもそれぞれ素敵な物語がある。山の翁で1章を駆け抜けて、6章で初めて出会う人、武蔵やヒロインXオルタで突き進む人。イベントに参加できなくても、お話はわからなくても、メルトリリスやパッションリップと最後まで一緒に戦う人もいるだろう。

 我々古参でも、よっぽどの廃課金者でなければ、カルデアにいるサーヴァントにはバラつきがある(俺も槍エリちゃんまったく来ないし)。さらにはプレイ開始の時期、当人の戦闘方針、キャラの好み・加入時期などなどいろいろな要素で、まったく違う物語が広がるはずだ。誰かにとってドラゴンスレイヤーとは佐々木小次郎であり、また誰かにとってはジャックであり、両儀式であるかもしれない。俺はその多様さを尊重したい。

 奈須や塩川の規定するFGOの物語は素晴らしい。しかし、新規の人たちがこれから紡ぐ物語も同様に素晴らしい!(無頼伝涯でめっちゃ好きなセリフより)

 俺みたいにずっとやっている連中は“同時代性”を共有している仲間だけど、今さらノコノコやってきた新参は仲間にいれませーん!なんてちょっと酷いんじゃないですか。

 だいたい奈須と武内以外に古参なんか存在しないんだから、我々はみな平等のはずです(スパさん)。

 あと地味に礼装に期間限定が多いの酷いと思うんだよな。アニバーサリーブロンドとか。これらの礼装に同時代性とかライブ感とかあんま関係ないし、レアプリズムとか舐め腐ったこと言ってないでばらまけと言いたい。

 ま、さしあたっては貰えるものがすべて強い・鬼ヶ島を復刻したらいいじゃないかね。あれで貰える礼装もっと欲しいし。

 ……と言ったところで、Twitterやブログでいくらゴチャゴチャ書いても仕方ないんだけどね。でも……こうもはっきり「誰がなんと言おうと新規は切り捨てます」宣言をされちゃあ、お便りだしたところで変わりゃしないよねぇ。やるせない。まあ、俺はなんだかんだ言って奈須先生たちにえこひいきしてもらえる側の人間だから、結局新規の人の気持ちなんかわからんだろうし、案外「そういうもの」として受けれ入れて楽しくやってるのかもしれない。でもなぁ……。はぁ。

性能

 最近グラブルを始めて、某有名私立大学教育学部助手をやっている後輩にマウンティングされる日々が続いています。その後輩に「グラブルSSRは超強いと普通しかいないっすよ」などと言われて、その時は「テキトーなこと言いやがって」と思ったけど、FGOの星5にも超強いと普通しかいない気がする。

 それでふと、星5で誰が一番弱いか、という話になって即答できなかった。もちろんサーヴァントに強い弱いの概念はない。個人個人のPTの設計思想や戦法の好みなどによっても当然意見は分かれるだろう。

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 (DIOもこう言っている。でもこれ絶対「まあ俺のザ・ワールドが最強だけどな!」って思ってるよね)

 子供が遊びで話す『スタローンとジャン・クロード・バンダムはどっちが強い?』ってレベルで言えば、謎のヒロインXオルタが最も弱いと俺は思う。俺は何にも考えないでポチポチやって使えるサーヴァントが好きなんだッ!とはいえ所詮は程度問題で、星5ステータスのバーサーカーだから、多分弱いわけではないんだよなぁ。持ってないけど。ああでも、初期絵とモーションは美しいと思う。だから欲しいか欲しくないかでいえばめっちゃ欲しい。戦闘においても工夫すりゃあきちんと使えるだろうし。

 あとメイヴとかエルキドゥってそんなに弱いかしら。ライバルが重い組は実際より過小評価されている気がする。万人が師匠やオジマンディアス持ってりゃ別だけど、持ち駒で勝負するしかないんだよなぁ。フレから借りれるのは一人だけだし。ま、そりゃあ不満点はちょこちょこあるんだけど。

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(下はメルトリリス戦。立ち続けて宝具を撃つだけでいいので簡単なものである。デオンのサポートのおかげとも言うが。玉藻ちゃんサマーは強いが考えることが増えるのが嫌なので、槍で最も起用機会が多いのはエルキドゥだったりする。)

 キャラの性能叩きは荒れがちではあるが、荒れが極まればかつての孔明のようにヤケクソ強化があるかもしれないから、ビシビシ言った方がオトクである。エルキドゥ、くっっっそザコです!めっちゃ弱いです!使い物にならないです!いや、NP効率、星など改修して然るべき点はあるとは思うけど。

塩川:いろいろなライターさんがサーヴァントの設定を作っているのですが、それをすべて集約する奈須さんの中に、それぞれの序列があるようです。それを我々がゲームの性能という形に落とし込んでいます。

塩川:調整をミスってそうなっているわけではなくて、奈須さんの中の『Fate』ワールドのルールにしたがって調整しています。

 てなことを言っているが、どーなんだろうね。「きのこ序列」によればメイヴやエルキドゥみたいな超強いと普通で言えば普通組は大したことないのかしら。あとジャンヌとか……。ホントか?調整ミスの言い訳じゃねーのかぁ?

 逆に一番強い星5はマーリンだと思います。何にも言ってない。孔明とマーリンで挟むとサーヴァントは強くなるぞい(天才博士bot)。600族で一番強いポケモン聞かれてガブって答えるようなもんだからなぁ。ガブリアス種族値は芸術です。

 孔明は使い倒しすぎて正しく評価できない気がする。未来永劫、FGOの終わりまで脳死周回をする男。ステラで敵が死ぬ→控えのスパさんが出てきて宝具を撃って敵が死ぬ→任意のアタッカーに孔明でNPを与えて宝具を撃って敵が死ぬ、の3ターン周回。何も考えずにスキルと宝具を押すだけでいい……なんと美しい!

 

 てなわけで俺が今までFGOについて思ってきたことは、これで大体吐き出せたかなぁ。なんだかんだ言って、この物語やキャラクターが好きだから、これからもよろしく。今年入ってからまったく新しいキャラを引いてないのでそろそろなんか欲しい。消費者庁に言うぞこの野郎~!(課金は大してしてない)

Fate/Grand Order 総括 お話

 1年以上共に生きてきてきたFGOのお話をざっくり振り返ってみます。リリースから23日後に始めたので俺も古参の一人かしら。まあ東方でZUN以外に古参がいないのと同様、奈須きのこ以外に古参など存在しないと思うけども(武内も古参か)。あ、ネタバレとか気にせずベラベラしゃべるんでよろすく~

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(俺が古参FGO厨だッ!リリース直後はあまりにもごたつき過ぎて様子見したともいう)

お話!

以下にあげるのは1章から5章をプレイする時の俺の画像です

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6章から最終章をプレイするときの俺

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(吹き出しは任意のFGO終盤の名台詞でも脳内でコラしといてください(投げやり))

 6章以降の本編はこのゴローちゃんみたいに「おもしろい……おもしろいです……ほんとに……これ」と言いながら、型落ちスマホくん(戦闘のたびに固まる)をポチポチやっていた。

 奈須きのこが書いた6章以降が出色。やっぱfateを一番上手く書けるのはこの男か。俺だって急にきのこが出張ってきたからって「さすが奈須きのこ大先生ッッッ!」なんてこといいたかないが……。桜井や東出の立場もちょっと可哀想だと思うし(いやそれまでもいいところもたくさんあったよ)

 難民を大量虐殺する非道な円卓に対し、ハサンが立ち向かうッ!選民!虐殺!メガテンのLAW勢力だ~!って興奮した。連中がくっそめんどくさいKP(強力なパッシブスキルの意)持っているのも、こいつを絶対に殺してやるッ!と思わしてくれるのでいい方向に働いていたと思う。トリスタンなんかこれが初出なのに。虐殺者・悪役を全うした奴のことは結構好きだったりする(もってねえけど)

 とはいえ……桜井や東出の脚本でいきなり円卓が難民を虐殺し出したらもっと荒れてたと思うし、奈須先生の御自らの執筆でよかったんだろうね。あと急に現地人使いがうまくなった。

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 洋画の陽気なおっさんみたいなことを言うセルハン氏。いろいろ言われているが、前に誰かがTwitterで言っていた、「奈須きのこが話を円滑化するために出したけど、なんか愛着湧いちゃったモブ」説が個人的には有力だと思う。

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 彼は母親を円卓配下の騎士に殺され、天涯孤独の身となるも、気丈に振舞っていた。ルシュドの母というのが、あのハサンの幼なじみだったらしい。ハサン先生は完全に今回の裏主人公だった。

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 すべてを捨てて円卓の騎士にして最大最悪の敵・トリスタンを倒すハサン。もはややられ役ではない。よく考えたら魔神の腕を移植するってなんだ?衛宮士郎か?

 

 7章と最終章。今度の敵は邪龍ティアマトだからカオス勢力。7章も面白かったんだよなあ。ウルクの中でいろいろなクエスト受けるところとか、めっちゃRPGっぽかった。シドゥリさんや気のいい衛兵も良い味だしていたな。ギルガメッシュのいう「今の人類はダメ」みたいなのの言わんとするところが理解できた。

 長くなるので論点を絞れば、実はティアマトが好き。カルデアに来て欲しい。CCCイベントの快楽天ビーストがなんか来たがってる風のこと言ってたけど、先にティアマト実装やろ。

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(拾った画像。えっちだ)

 えっちでおしとやかそうな……青い久米川牡丹さんみたいでしゅき。長い三つ編みをみると首を締められたくなる。ティアマトの破壊行為はゲーティアや快楽天と違って)主体的意思に基いていたのか疑問があるし、適当な霊基にサイズダウンしてみては。

 横のなんかキモいのがラフム。今回もっとも印象的な敵、といっていい。ラフムとはティアマトとアプスーが最初に産んだ仔……ようするにヒルコ枠だ。ヒルコと言えば妖怪ハンターと相場が決まっている。

 妖怪ハンターのヒルコは、擬似生命と総称される邪悪な者の眷属だ。擬似生命は地球誕生と共に存在した超巨大生命(アメノミナカヌシと作中で呼称)によって生み出された邪悪な存在で、根本的に人類の属する生命系統樹と対立する。アメノミナカヌシは擬似生命と現生人類に連なる生命を産んで眠りについた。妖怪ハンターの中で、擬似生命はアメノミナカヌシを復活させ、現生人類を滅ぼし、世界を原初の混沌に還そうと画策する。

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(どことなく似ている二人)

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(説明がかぶっている)

 俺は元ネタ指摘がしたいわけではない。妖怪ハンター読んでからずっと、アメノミナカヌシがラスボスのRPGがやりたいと思っていた。FGO7章がまさにそれである。まさかこんなところで叶うとは思っていなかった。ありがとう!FGO

 終盤の怒涛の展開はめっちゃあがるし、見たかったものは見れるし、言うことねえなぁ。あ、そうだ。インタビューで「シンゴジラにパワーをもらいました」とか言っちゃうのはどうかと思うゾ

 

 最終章・冠位時間神殿ソロモンは……まあこればっかりはライブ感生命みたいなところはある。2017年を迎えるための戦いなわけだし、ここでこの祭りにライドしなくてどーすんだッ!という気でいた。でも普通にこれまでのお話やってれば、祭りにライドしなくても楽しいとも思うんだけど、どうなんでしょう。 だって大団円だよ。この旅で出あった者達がみんな……!

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うしおととらでイメージ画像。こういうのでいいんだよ)

 ラスボス戦の曲がOPのアレンジなのも、「こういうのでいいんだよこういうので」ってやつだ。やっぱりラストバトルはこうでねえと!

 今回の元凶・ゲーティアも紆余曲折を経て、一人の人間としてぶつかり合うことができてよかった。最終章の冒頭でなんだかんだマシュを一人の少女として見ているのはぐだとゲーティアなのかな、という感想を持った。あいつ、悪いやつじゃないからなぁ。あんまり描かれていないけど、生前のソロモンってダビデを冷酷にしたような性格なのかもしらんし。

 ぐだは女の子にして、小夜子という名前にしているんだけど、性別選べるゲームは百合作品だからめっちゃよかったよ。ちなみに小夜子っていうのは仏陀再誕のヒロインの名前で、女の子主人公はだいたいこの名前にする。綺麗な名前だから気に入っているのである。さすが宗教界最大の道楽息子・大川宏洋はセンスある。

 この前しまむらくんと会った時に、説明しないとわかってもらえなかったので、仏陀も遠くなりにけり、だ。早く仏陀(声は絶対子安がいい)欲しいゾ

 マシュと小夜子の物語は……様々な出会いと別れを繰り返し、幸福な決着を見た。最近謎の力でない設定でマシュはストーリー上いないのがさびしい。せっかく救った世界、あの空の果てるところまで、二人で旅してほしい。

 まあ長々語るのもあれなんで、物語は君の目で確かめてくれ!いやほんと、ここまで面白くなるとは思ってなかった。こういうことがあるからこの世界で生きているようなもんだよ。ただまあ……このゲーム新規に優しくないから勧めづらいんだよなぁ。おい塩川なんとかしろッ!

 

なんか褒めてばっかなんで次は運営へ怒りをぶつけますッ!

Fate/Grand Order総括・四騎及びエクストラ編

キャスター

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 多い……キャスターはとりあえず有名人を入れる箱みたいなとこがあるからな。まずは低レアから……バスターPTの補佐・アンデルセンも大デュマもみんな大好きシェイクスピア。最初のクラス別の鯖が貰えるやつ懐かしいな。術ニキは宝具Lvあげにくのが難点。メディアは低レアキャスターの中でも屈指の使いやすさだと思う。でもソウルイーターを滅多刺しにするたびに、ルールブレイカーってそういう宝具か?と思う。

 アマデウスはサポート系低レアの到達点といった感がある。アンデルセンは現環境だとやや打たれ弱さが気がかり。殴り以外のすべてが完成されている。ぽろっと魔神柱になる運命を回避するだけのことはある。セイバー姉貴が必死こいて十何個の星出してるのにコイツときたら。

 バベッジパラケルススは育てれば面白そうだけど放置中。数多いからなぁ。そういや、臓硯は普通に生前のパラケルススと友達だったらしい。パラケルススにとっての臓硯は高潔で尊敬すべき友人で、俺達のよく知っているジジイを見ても本人と思わない……そうだけど、臓硯にとってはどうなんだろう。会いたくない昔の知り合いっているもんなあ。

 ジェロニモもカード強化を味方に付与できりゃあなあ。それくらいあってもいいでしょ。旦那は「生き残っていれば決裂した」と言われて久しい龍ちゃんとの絆が感じられていいよなぁ。だって、英霊の座に帰っても、龍ちゃんから教えてもらったCOOLという概念を覚えているしね。スキルは弱くていいとして、旦那の宝具はもっと強くてもいい。

 エレナママ(私が自分の脳で見た姿と違う)は5章が終わった時に、ラーマくんやナイチンゲールと一緒に来た。5章のガチャが一番よかった。NPは孔明でいいので、第2第3スキルをあげて補助しつつの全体殴り。ナーサリー・ライムはEXTRAをやった時はクソガキだと思ったけど、身内になると可愛い。ツヤツヤの靴で蹴られたい。去年の暮れに来たのが嬉しくて全スキルを6以上にしてしまった。

 水着マリーやアイリも面白いから使いたいな。そういえばfate/zeroコラボの後カルデアにきたアイリは今何をやっているんだろう。オペレーターとかに組み込まれているのか?

 孔明。来たのは初めてから約1ヶ月。俺が今まで引いたあらゆる星5の中で、引いた瞬間最も嬉しくなかった。(当時の)星5の中で一番ハズレ。セイバー姉貴がいいのに、こんな稗田礼二郎のコスプレしているウェイバーなんかつかまされて悔しかった。

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稗田礼二郎とエルメロイⅡ世。日本にいる時妖怪ハンター読んで教授はみんなこんなカッコするって思い込んでそう)

 でも、ここで孔明引かなかったら、俺のFGOはまったく違うものになってただろうなぁ。たまーに孔明外してみるが、コイツ抜きで戦闘するのが死ぬほど面倒くさい。NPはたまらなくて宝具は撃てないし、味方はやわらかいし。今後一生fate/zeroでウェイバーが魔力が足りなくて~みたいなのを真剣に受け取れなそう(まあ孔明がINしているから仕方ないが)鑑識眼使ってみろよッ!

ライダー

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 お分かりいただけるだろうか。今までのサーヴァントの中で牛若丸とブーディカの日付が一番昔である。実は一番最初のガチャから来たのは、ブーディカと牛若丸だった。しかもこれ、数回リセマラした結果だ(めんどくさくなってこれで始めた)。改めて見ると、クラスもかぶっているし、もっと他にないのかとも思うが、これはこれで良し。この二人で良かったと思っている。今はいいよね~十連で星4もらえるからさ~(アフラックのCM)。

 牛若丸はバランスもいいし、全然使えるが……ブーディカはなんとかしてほしい。宝具の大改修が必要だ。最低限殴れるようにして、バフをどーんと盛って、スキルで「何時はローマ、罪ありき」みたいなことをしよう(提案)。そういえばスパルタクスはローマ人でもないし、反逆者なのになんでローマ属性ついているんだろう。

 まあ、それでもブーディカはサモさん、ゲオルギウスとアーツライダーPTを組みキャスターと戦っています。とは言うものの、ライダーは傑作配布鯖のサンタオルタと金時がいるからなあ。金時はあらゆる星4ライダーをぶっちぎりで超越しちゃったから、逆に新規の人たちがコイツや両儀式あたり抜きでストーリーやらされんの可哀想だと思うんだよあなぁ。復刻して、どうぞ。俺も限凸相撲もう1枚くらい欲しい。

 サンタオルタはイスカンダルが来てから、全体ライダー主席を譲った。イスカンダルはバフを入れまくって宝具で殴るのが気持ちいんだよなぁ。あと孔明がいると「エウメネスを思い出すな」とか言い出すの……みんな岩明均の漫画が好きだなあという気持ちになる。俺も好きだけど。多分ヒストリエなかったら誰もエウメネスなんて奴知らんでしょ。岩明均といえば、ヒストリエアレクサンドロスは牛若丸っぽい怖さがある。牛若丸がアレクサンドロスっぽい怖さがあると言うべきか。

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(カイロネイアの戦い。一人で敵陣に突っ込んで無双で馬乗っている時みたいなノリでテーベ兵を虐殺した後死体から武器を奪った時のアレクサンドロス

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(テーベ兵の反応。多分平家連中とかずっとこんな反応してたと思う。父親のフィリッポスもこいつ狂ってるから早く死んでくんねーかなとか言ってるのもそれっぽい)

 ライダークラスで忘れてはいけないのが、ゲオルギウス。高難易度や本編の難所も越える力がある。俺は何も考えずにポチポチやって宝具撃って火力で押すスタイルが好みだけど、そうもいかない時は必ずあるからなぁ。持ってないけど絆礼装で、ありふれた光景を尊ぶ人格もよかった。

f:id:camekoro:20170429045029p:plain 最終章はゲオルギウスと両儀式がMVPといえる。最後の最後で耐えてくれるんだよ。この鉄壁のゲオルギウス、サモさん、ブーディカのアーツライダーPTは防御力は高いし好きなんだが、回復力が弱いのはやや難点。ブーディカの宝具に全体回復も付けよう。

 実はライダーではサモさんがかなり好き。しなやかで引き締まった体でボコボコにされたい。急に「ただいま生理中~」とか言うし(言ってない)。でもサモさんってだいぶキャラ違うんだよな。しがらみを忘れ、明るくてマスターLOVE勢だし……これがモードレッドという人が生まれ持った気質なのかと思うと、なんだか悲しいものがある。

アサシン

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 一番最初に引いた金枠はカーミラだった。でもこのあと宝具Lvが上がらないのが悲しい。せめて2にはしたいな。カーミラは序盤のステの伸びが悪いから、一章で活躍したのは主にマタハリ、小次郎、荊軻だった。ヨルムンガンドのサーヴァントは二次創作でめっちゃ美しく見える。いや、荊軻好きなんだけど。

 とはいえカーミラのスキル・宝具の取り回し、NP効率なんかは出色。FGOで一番好きな百合カップリングはぐだ子×カーミラです。抑止力さんが自信を持ってお届けする人類最強英霊たらし(ってことなんだと俺は思っている)のぐだ子先生に蕩かされてるのがいい。

 ただ……女性特攻となると、ジャックがライバルになっちゃうのが重いか。ジャックは何にも考えず星出して宝具で解体すれば強い。プリズマ☆イリヤイベントの時、なぜかやって来た。

 アイリと出会わなかった世界の切嗣が世界と契約して抑止力に取り込まれたもの(長い……)。エミヤ君も大変だよな。実際エレベーターで一緒になっちゃったらどんな反応すんだろう?未知数なところがあるから、一回公式で見たい気もする。バスターがめっちゃHITするのが気持ちいよな~。

 あとは両儀式。この頃は環境に使いやすい高レアアサシンがいなかったし、実際スキルと宝具が完成されている。しかし、空の境界ってドラゴンとかゴブリンとか出てこねえし、カルチャーギャップがありそう。アメリカ、イェルサレムバビロニア、冠位時間神殿……この旅は両儀式との旅でもあった。あの街にいたのでは一生お目にかかれないモノを見れてそれはそれで楽しそう

 バビロニアでティアマトを見た時は、あいつだけ死の線がまったく見えなかったろうし(ティアマトには終わりがないから、死の線も見えないよな?教えて型月マニア)。死に満ちた世界の中で、ばかでっかいティアマトだけが浮き上がっているのは壮観だろう。

「生きていのるなら、神様だって殺してみせる……とは言ったものの、ありゃあ分が悪いよなぁ」とか言いながら果敢に挑みそう。

 最終章で久々に出てきたレフ教授が両儀式にあっさり倒されるの、インフレについていけない序盤の敵だった。住んでた街が人理焼却で燃え尽きて、カルデアに居着いちゃって、いつのまにか魔術王との炎の最終対決を経てすべての人類を救った両儀式に拍手!でも世界救ったから、あの街も元に戻ってるんだよな。帰ったら帰ったらで家族にいきなり「織田信長って女なんだ」とか言い出して困らせそう。まあこれからもずっとドラゴンを殺し続ける運命なんだけどな。

バーサーカー

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 エイリークと最近来たベオウルフが塩漬けだから少なく感じる。実は最初に最終再臨まで行った清姫。中盤の種火周回役。どこを見ているのかわかりにくいとろんとした目。昔Twitterのネタであったマシュが日記に「最近安珍の話をしなくなった……許せない」みたいなこと書くやつが好き。

 フランは現状やや宝具のデメリットが重く感じる。ランスロットってガトリング砲気に入ってたんだなぁ。剣の方でもアロンダイトより有用な局面ではガトリング砲とか爆弾とかバシバシ使ってそうだ。切嗣かな。

 5章クリア後にラーマくんやエレナママと一緒にやってきたナイチンゲール。某有名私立大学教育学部助手のA君によると、エロ同人が多いらしい(ホントか?)孔明+任意のバスター宝具アタッカー+ナイチンゲールというのが俺のテンプレートPTだったりする。脆さはあるが、クラスを選ばないのが良い。考えるのが面倒だったら孔明+ヘラクレス+ナイチンゲールで結構なんとかなったりする。気分によってヘラクレスのところを茨木童子にくるのもいい。

 そういやちょくちょく鬼の混血が~みたいな話、型月やってたけど、「鬼ってなんだよ!?(哲学)」という問いに、具体的内容が示された。これが……!これが!鬼だッ!酒呑童子に比べると茨木童子はだいぶ人間っぽいけど(これ本人に言ったら怒りそう)。ネタキャラのイメージが強いけど、ハロウィンの時、エリザベートに悪としての格をちゃんと見せれたのはよかった。

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 俺のスパルタクス(上の画像見切れててよくわかんなかった)。スキルはもちろんすべてMAX(あげやすいしね)。最初のバーサーカーにして、最後まで使い続けるだろう男。

 最初期はすべてスパルタクス頼みだった気がする。種火とか。清姫やダレイオス3世、フランなどの登場で一線を退く。でもLvあげてからいつも第一線。脳死周回においてこの世で何よりも頼りになる。

 孔明ナイチンゲールとの相性は最高クラス。防御力を補うマシュのとの組み合わせも面白い。初見クエストは孔明+スパルタクス+巌窟王で行くことが多い。相手のクラスに左右されないから。明治維新の周回、後半戦はほぼコイツでゴリ押し。セイバー姉貴にはニコラ・テスラ投入だった。

 スパルタクスにはステータス以外の欠点が見当たらない。回復及びガッツによる継戦能力、NPチャージ、バスターアップとバーサーカーに必要なものをすべて備えている。全体宝具バーサーカーでNPチャージを持つ者はスパルタクスだけという唯一性もある。宝具が地味に防御無視なのも特殊な敵相手には嬉しい。バーサーカーゆえに高難易度では押し負けることも多いが、上手く機能すれば非常に面白い。

 FGOには英雄豪傑は数多くいるが、その中でもスパルタクスは何も持たぬ者、虐げられた者たちのために立ち上がり、戦い抜き、人類史に大きな足跡を残した男。剣闘奴隷はあらゆる奴隷の中で最も卑しき者とされ、見世物としてその生命を弄ばれる存在だ。だがスパルタクスの精神は誰よりも高潔であり、彼の叛逆、たった数十人の逃亡奴隷から巻き起こった第三次奴隷戦争はローマ世界を震撼せしめた。やっぱり大衆の英雄っていうのが良い。

 キャメロットの時はここまで育っていなかったので、出番はなかったが、使いたかったなぁ。スパルタクスは絶対に6章のキャメロットを許さないと思うんだよな。聖別などと称し、本来平等である人間に身勝手な区別を付け、虐殺を繰り返す者達は断固粉砕しなければならない!キャメロットは円卓勢がキッチリ悪役をやっていたのが良かった。

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(チョコレートという産物が、プランテーションでの貧しき人々に対する奴隷的搾取によって成り立っていることを見ぬいた時のスパルタクス。現代でも児童が人身売買のい被害にあい、労働を強いられているらしい。人々が奴隷的苦役を強いられることを許してはならないという意思)

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(とはいえマスターの真心を理解する度量もある。紳士的な面を見せる時のスパルタクス

 そんなわけで……叛逆せよ!

エクストラクラス

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 少ない!一人くらいはルーラーが欲しいぞ。マシュについてもう何か語るとか、そういうのはいいんじゃないすか。孔明マシュ・玉藻/マーリン(フレンド)でぐるぐる回すのが好き。詳しくは本編で熟知すべし。以上。

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寄生獣読んでないとわかんない最終章の最後の方のネタバレ)

 巌窟王が来たのが2016年3月26日ということは、この日にあのイベントを終えたんだよな。終わった記念のガチャで来た。両儀式のイベントからの続投だったし、カルデアで式に煽られてそう。ここから最終章、新宿に至って怒涛の彼氏面王伝説が始まる。バレンタインのお返しのできる男感が何とも。孔明アーラシュスパルタクス巌窟王で種火回ってます。復刻の時の呼符で宝具Lv2になったのが結構嬉しかった。

 恨みを残して死んだ者が多いアヴェンジャーズの中でも、コイツは結構ちゃんと復讐しているし、主人公力(ちから)が高い。あのなみなみならぬ自信はそっからきてるんだろうな。

 アヴェンジャーは(現時点では)クラスの相性を考えなくてよく、スキルもいずれも使いやすく、宝具も強いのでいつも使っている。通常Q、宝具、スキルのすべてで星が出せるのは強い。NPも黄金率と復讐者のおかげでたまりやすい。

 巌窟王などのQ宝具勢はやっぱり桜が描かれている礼装と相性がよく、付けることが多い。虚数魔術はまあ誰でもいけるとして、Qアップのイマジナリアラウンド、QとNPのHeaven’s Feel、宝具と黄金率を強化できるキュート・オランジェット、CCCコラボのいつかの夏も良い。Q宝具使いの中でも、桜が召喚してたら士郎いらなそう感。主人公力(ちから)が高いからな。蟲蔵とか見ても「うん、こういうタイプか(監獄ソムリエ)」みたいな反応になりそう。桜のパチもんの登場は追い風だけど、まあこのイベントじゃないとそんなの相手にしなそう(ぽこぽこ似た特性のクラスがでてきそ~)

 

 改めて見ると、年があけてから新顔がまったく加わっていない。エジソンとベオウルフと茶々だけはさすがに渋い。今度のイベントではなんかしら欲しいぞ

 

 余談だけどこの前FGOの総課金額を確かめてみたら、大体1万8000円くらいだった。その割には結構そろっている方な気がするが、どうなんだろ

 

暇だったらストーリーの感想をちょっと書こう

Fate/Grand Order総括・三騎士編

 世界を救い2017年を迎えて数ヶ月。しじみんやさかこ君がやっているのを見て、俺も俺のFGOを総括します。

セイバー

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稗田礼二郎「FGOには三人のセイバー姉貴であってクラスがセイバーである者がいる。アルトリア、アルトリア・オルタ、アルトリア・リリィだ!」

 しばらくセイバーはいなかったが、若旦那が来た6日後にブラックセイバー姉貴、さらに二ヶ月後にセイバー姉貴が来たんで、だいぶ若旦那の立つ瀬ない。プレラーティの激励や宝具は面白くはあるが。若旦那とセイバー姉貴、エレベーターで一緒になっちゃった時とか困りそー。

 セイバー姉貴は最古参ゆえ陳腐化した感はあるが、とりあえずカリスマと魔力放出して宝具を打てば何とかなるのでいい。持ち駒で全体セイバーが欲しい時は、何はなくともセイバー姉貴。直感は……ノーコメント。

 ランスロットは傑作機の一つとは思うが、加入も遅くイマイチ思い入れに欠ける(この時マーリンが欲しかった)。バカスカ星出んのセイバー姉貴に対し不敬だしマシュとの擬似親子みたいなのが気持ち悪い。逆にガウェインの方がカンカン照りのバビロニアを駆け抜けたり種火で使ったりしたんで好き。

 ラーマくんは……宝具Lvが5になったらスキルマにして聖杯捧げたい。男の娘とかじゃなくて……女装が似合う美少年なのです。体つきも男性的なようでいて臀部はメスだし(マテリアルで熟知すべし、透き通るような白い肌と燃えるような赤毛、凛々しく美しい面差。女性性と男性性が混在しているから、女装してほしんだよね。わかるかしら。

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(左が霊基再臨第一・右が第三)

 第三のロングもいいけどショートヘアも可愛らしいね。髪を手ですいてみたい。脇だしてるのエッチすぎ。あらゆる少女らしい格好をさせたい!

 ラーマくんは凛々しく、美しく、強い。フツーの聖杯戦争(そんなもんどこにあんだ?)でも強い(マテリアルで熟知すべし。ゲームでも強い。欠片・カリスマ・軍師の指揮・アニバーサリーブロンド・天使の叫び・武の祝福・鑑識眼からのNBBで敵は死ぬ。

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(ラーマくんと共に駆け抜けた記録。師匠は無敵貫通礼装をつけて倒した)

 とはいえ、ラーマくんにはシータというものがあるわけで、我々の気持ちは片思いなんだよなあ。いつか並べてあげたいなぁ(コラでしから知らない築地魚河岸三代目の「なんとか死なせてあげたいなぁ」の画像略)。

 ベディヴィエールも美しい。昔の能登の声にあんまあってない見た目から美人に転身して声が宮野になった。これで能登続投だったら多くの人々に新しい性的嗜好を与えることになったろうな。ただベディヴィエールとブレイブエリザ、カエサルらは……単体セイバーはラーマくんかランスロット使っちゃう問題を抱えている……。

アーチャー

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 エミヤ君を引いたのは早稲田の天一だった気がする。俺はセイバー姉貴が欲しかったのに。なんだかんだ長い付き合いになっちゃって、こいつももう宝具Lv4。初期はエミヤ君がセイバー全部相手してたんだよなぁ。あと初期といえば伝統のバグイーバウ

 とはいえ……NPチャージのあるイシュタルやニコラ・テスラを使うことが最近多し。明治維新はたいていテスラだった。イシュタルとエミヤ君は懐かしきstay nightの血って感じだから今さら言うことないな。友達じゃないけど腐れ縁感。イシュタルは自己認識や記憶は神霊イシュタルのそれだけど、人格はほぼほぼ凛みたなところがあって、実は出てくるたびに安心してた。凛そんな好きじゃないんだけどね。桜の体内で永遠に苦しみ続けるのは好き。

 巌窟王のお供・隠れマスターLOVE勢のアタランテ、単体アーチャーの傑作クロエはよく使っている。プリズマ☆イリヤよく知らないけど、友達と離れて魔神柱とかと戦うの大変そう。まあ衛宮家の愉快な仲間たちがいるのからいいのか?

 アタランテといえば、競争して「黄泉醜女から逃げるイザナギごっこッ!」とか言ってリンゴ投げたら怒られそう。俺の中では黄金のリンゴといえばシスプリの千影のキャラクターズで出てきたアレなんだ……。

 激戦区・星3アーチャー組では、6章が終わって回したガチャで唯一出てきた(新鯖こいつだけだったんだよな)俵藤太はもっと使ってみたい。平将門を倒した時は結構歳だったらしいけど、この世界の将門ってどんな男だったのか気になる。メガテンでもすでに常連だしいずれやってくるでしょ。子ギルやビリーはあんまり使ったことなかったりする。で……星3アーチャーといえば……

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(自分のシマでイキるガウェインをシメるダビデの図)

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(エウリュアレで高難易度土方に挑んだときの俺)

 はい。男のセイバー及びバーサーカーがお出しされるたびに、エウリュアレ最強伝説が生まれていく。宝具打つだけで勝手に遅延してくれるんだからな。ストーリーでもガッツリアステリオスと絡んで優遇されているし、これからも男が出てきたら殺してくれ!

ランサー

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 ずーーーーーっとプニキとロムルスで戦ってきた。二人共頼りになるから実はそこまで困ってなかったといえるだろう。とくにロムルスは宝具チェインの始動、バスターアップ、自己バフも優れ隙がない。さすがローマ世界を創った男。そもそも格も高いし、書いてあることが強そう。何より案外お荷物スキルの神性を自分の意志で削除できるのも強み。ギルガメッシュにも勝てるかも。あいつ鎖頼みのところあるからな。

 ロムルスはあのキャラなのに、ぽつっと弟を殺したこと後悔を口にするのがな。あれほどの超人なのに、それだけで割り切れない何かを一瞬見せるのがなんとも言えない。

 素クーフーリンは加入の間が悪かったのか、ずっと育成する機会を逃し続けている。育てたら絶対強い事はわかってるんでいつかやろう。ディルムッドはあんま好きじゃないんで永遠に塩漬けかもな。

 去年の四月にそのディルカスの上司が来た。実は初めて金枠ランサーで嬉しかった。いろんなところで暴れてきたけど、全体ランサーはジャンヌ以下略に浮気気味。バビロニアの後、懐かしきstay nightの血・その3、星3ランサー屈指のアタッカー、ジャガーマンもきてくれた。ジャガーマンの中の藤村大河が、エミヤ君のことを悲しんでいたが、エミヤ君がエミヤ君やっている世界ってお馴染みの仲間たちはどう生きているだろう。よく言われることだけど、エミヤ君もめっちゃやり辛いだろうな。近親縁者が多すぎる。

 当カルデアの星5ランサーは二人。エルキドゥと玉藻ちゃんサマー。実は起用機会は宝具Lv2のエルキドゥの方が多かったりする。美人だし。実はエルキドゥのことはよく知らないけど、美人で髪がさらさらしてそうなところが好き。あんまり仲の良くない知り合いの友達の美人って感じ。殴って宝具を撃っていればいいので、玉藻よりも考えることが少ないのだ。ロングもいいけどショートヘアも可愛いんだよなぁ(ラーマくんの時と同じだ)

 相手が男性アーチャーと分かれば、玉藻突っ込んとけば大体いける。新宿は玉藻ちゃんがいなければもっとキツかったろうな……。新宿の花咲かじいさんとポチオルタも玉藻の力で倒した。高HPのアヴェンジャーは弱点付きづらいから出ると面倒。桜のパチもんの登場で環境がどう変わるか楽しみ。

 

後半へ続く

 

蛸壷屋 はかなき夢を 夏の月

 近頃、性的二次創作禁止運動がかまびすしい。けものフレンズの性的二次創作を粉砕せよと息巻く彼/彼女は蛸壷屋先生のガルパン本『ゆきゆきて戦車道』を読んで過激な規制論者と化したらしい。

togetter.com

 正確に言えば、好ましからざる同人として例示したに過ぎず、彼/彼女が蛸壷屋先生の本を読んで、規制に目覚めた……とは読み取れない。そもそも「版権キャラを全裸にして首釣らせる」同人が蛸壷屋先生の作品かすらわからない。モノはなるべく正確に書くべきだと思います。

 しかし、これを読むと案外蛸壷屋嫌いというか、拒絶反応を示す人たちが多いみたい(そりゃあそうか)。もちろん大勢は「蛸壷屋がどんなものを描こうと規制される理由にはならない」という意見だけど、こういう人たちもいます。

 曰く「これは表現への差別ですけれども蛸壷屋は規制されても仕方ないと思う。蛸壷屋は仕方ない」

 曰く「蛸壺屋同人の名を借りたゴミを消し去るために俺も署名しなきゃ」

 曰く「蛸壷屋はなぁ・・・おまそれオリジナルでやれよ。その題材でやる意味あるのかよってぐらい元作品冒涜してて最高にアレ」

 曰く「他人様のキャラを殺したり精神的に追い詰める内容のコンテンツ商売にしてるのは、同人界隈でも異端というかアカン部類の人」

曰く「無断で人の褌で相撲を取った挙句、その褌を糞まみれにするような、他人に不快な思いをさせるのを生きがいにしてるクソ野郎、二次創作界隈に限っても別に蛸だけじゃないんだし、ピンポイントでアレだけ規制してもしゃああんめえよ

 なんとなくみんな下品で下世話でエグいこと起こしてアニメキャラが死んだり苦しんだりしたらリアルだ現実だと持て囃してるイメージでいたけど、どうも私の偏見だったらしい。虚淵先生とか人気だし、こういうのみんな好きなんだと思っていました。よくないですね。

 

 ここで私自身の蛸壷屋観の変遷を述べておきます。一番最初は恥ずかしながら、かなり好きで影響受けて持ち上げたりしていました。私のpixiv垢でその頃の小説が読めるのでヒマな方はぜひに。そしてちょっとすると、あの芸風のしょうもなさ、下品で下世話で適当に映画パクったエグいこと起こせばリアル~みたいなのが、肌に合わなくなって冷ややかになり、今はフツーの同人作家だよって思います。

 二次創作なんて大なり小なりあんなものだと思います。冒涜的でない二次創作なんてありえるのか疑問。“その題材でやり意味のある二次創作”とやらも同じ。意味なんかないし、必要とも思えません。

 欲望を“他人様のキャラ”とやらに投影して勝手に気持ちよくなっているんだから、大体似たようなもの。「私の願望は作品への愛だが、○○は冒涜」なんて人の欲望に序列をつけるのはよくないでしょう。同様に、エグけりゃリアルと持ち上げるのも馬鹿っぽい。いちゃラブも陵辱も対等でそこに勝手な貴賎を設けちゃいけないと思います。

 ちなみに蛸壷屋先生は今はずっと艦これ本にかかりきりです。最初の艦これ本を友達に読ませたもらったら、くっそしょうもないミリ知識自慢みたいなのが鼻についてまったく買う気が起こりませんでした。ただ、本当に単なるゴロだったら、今時艦これ本なんか描いていないとも感じます。だから、案外、本当に艦これが好きでやっているじゃないかと思うわけです。

 とまあ蛸壷屋批判なんて、上記のまとめの通り、どうも何千回何万回言われているみたいなので、私がぐちゃぐちゃ言っても仕方ないでしょう。これからは下品で下世話でエグいこと起こしてアニメキャラが死んだり苦しんだりすればリアルというくっそしょうもない芸風の中にある好きなところについて書きたいと思います。

 好きなところ その1 裸踊りバカエロギャグ

 ついさっき甘ブリは裸踊り押しでつまんなかったと書きましたが、基本的に裸踊りは好きです。ここまで裸踊り的なシチュエーションが頻出するということは、これもやっぱり本当に好きなんでしょう。ある作品の後書きでは、裸踊りだけ30ページは書きたい!てなことを言っていて、どんだけ好きなんだよ!と言いたくなります。

 蛸壷屋先生のエロは全体的にバカっぽくていいのです。まどか二作目でさやかたちが全裸ラジオ体操するところとか、思わず吹き出してしまいます。コメディなんですよね。適当にエグいこと起こす芸風の安っぽさとも相まって、奇妙なおかしみを醸しだしています。他にエロだと氷菓で摩耶花とセックスしたまま考え事をしだす折木奉太郎なんか、くだらなくて笑えます。評価の高いけいおん三部作でも、竿役が何故か利根川なところも、なんでそこでカイジなんだ?と不可解ですし、ムギちゃんの露出癖も完全に蛸壷屋先生の好みって感じがしていじらしく思います。

 ただ甘城ブリリアントパークではその性的嗜好が全面に出すぎていて、寒くなっていると感じました。まあ甘城ブリリアントパーク自体が蛸壷屋的裸踊りイズムを持っていたので、無理からぬこととは思いますが。

 蛸壷ギャグは、キャラがぽつりとこぼすちょっとしたセリフもよかったりします。秋山殿のお母さんの「戦争のプラモデルは没収します」の「ゲームは全部ファミコン」的なこの手の趣味にまっっっったく理解がない感じが面白い。このシーン、秋山殿のミリタリ趣味を愚弄して貶めているように見えますが、蛸壷屋先生が最終的に彼女にどんな結末を与えたかと思うと、決してそれだけではないと思うのです。

 他にもけいおんあずにゃんの路上ライブを取材するミミネ屋の「不思議キャラ不徹底ですね……」も好きです。ワイプの女の表情の変化にも注目。

 氷菓赤軍実録コンビニ漫画みたいなのが続いたすえのくっそしょうもない茶番も好きですね。あれは本人もギャグのつもりでやっているじゃないかと思いますが。

好きなところ その2 暴力と支配の百合セックス

 蛸壷屋先生の描く女の子は可愛いです。一部では絵が下手などと揶揄する向きもあるようですが、私は好きです。ちょっと丸顔でほっぺたがぷにっとしてそうで、それでいて肉感的なたくましさのある体つきがいいですね。殴られたい。蹴られたい。石鹸入りタオルでリンチされてみたい。あとキスするときのぽってりしたくちびるも好きです。

 さて、蛸壷屋先生は可愛い女の子たちに百合をやらせることが多いのです。ストライクウィッチーズけいおん、まどか、ガルパン……男性主人公のいない原作では素直に百合を描いています。そして、それは多分に暴力と支配を伴います。

 私は蛸壷屋先生の描く暴力と支配を伴う女性同士の関係が好きです(露悪的な芸風ゆえとわかっていても)。特に好きなのは西住みほと秋山殿ですね。みぽりんの履く硬い軍靴で、頭を何度も足蹴にされるのは、たいへん甘美です。いじめられっ子が自分より弱い者が現れて喜ぶ、暗い感情が好きなんですね。まどかとほむらもそのような関係でした。虐待を受け飢えたまどかの“餌付け”なんか、ほんの数コマですが、ドキドキしたもんです。

 ほむらはまどかを自分より弱い存在だと思い込み、彼女を試します。「神を試みてならない」と人は言いましたが、果たしてほむらの傲慢さは木っ端微塵に打ち砕かれることになります。最も弱く虐げられたもの、ほむらが“弱虫”と見下したものが、この尊大な試みを破壊する。その力関係の逆転が味わい深いのです。先生がまどかに向ける詢子由来の嫉妬と憎悪、異常な加虐も好きだったりします。ただそもそもまどか☆マギカってそもそも蛸壷屋的な企画なんで食合せは悪いと思います。ひだまりでアキレスと亀パロの方がまだ……って気がする。

 ガルパンで決戦前夜、死の恐怖から互いの体を求め合う大洗女子たちもエモーショナルでした。蛸壷屋先生十八番ギャグっぽいエロなのですが、その中に切実な思いがあり、みぽりんと秋山殿の愛があり、不思議なペーソスがあります。余談ですが、アニメのガルパンの中で最も好きなシーンは、劇場版での廃校シークエンスです。終わりの光景を生きる少女たちの倦怠がなんとも物寂しくも温かい。あれだけずっと見ていたいくらいでした。

好きなところ その3 実は反戦漫画なガルパン

 ある事情があり、蛸壷屋先生のガルパン本『ゆきゆきて戦車道(別にそんなにゆきゆきて神軍は関係ない)』を読み返したのですが、最初に読んだ時よりも評価が上がりました。

 宣伝でも押されているし、予告でもトリを飾り、本編でも一際大きいコマとフォント決めているみぽりんのセリフがあります。廃墟に隠れ潜む中、秋山殿から勝ち目があるのか、と問われると、みぽりんはこう返します。

わかりません。ただ黒森峰はルール違反を犯しました。ルールを破ったものは負けなければいけないと思います。(中略)この大会のルールじゃなくて、戦車道のルールですらなく……

人道に対する罪 。人類へのルール違反を黒森峰は犯してきたんです

  これを読み返して、本作がストレートな反戦漫画だと今さらながら気が付きました。ここでいう人道に対する罪とは、第一に(蛸壷史観の)黒森峰が行ってきた虐殺です。さらに敷衍すれば、硬式戦車道そのものでしょう。硬式戦車道なんてもんお出ししてきたのは蛸壷屋先生だろ!

 たくさんの人間がこの大会で死んでいきました。その上に築かれた西住流、黒森峰の栄華など、絶対に認められないものです。原作同様、みぽりんにとって、これは望んで始めた戦いではありません。しかし、ここに至ってみぽりんの表情は晴れやかで美しい。戦車道よりも尊い普遍的正義、人道のために戦うと決めたのです。原作でもみぽりんは戦車道のルールや西住流のイデオロギーよりも、人道を選択したからこそ、故郷を追われたわけですし、ここはホント、良いシーンだと思います。

 黒森峰が、母親が重ねてきた最悪の犯罪に終止符を打つために戦い抜こうとするみぽりんの決意は尊いものです。そもそも生命を奪ってんのは蛸壷屋先生だろ!

 このシーンの後、みぽりんが秋山殿にする“爆弾”の話もエモかったです。秋山殿から「頼もしい」と言われたみぽりんは自分を臆病者だと言います。

 バカにならないと動けないんです。バカだから、こうして目の前でお友達が次々に死んでいるのに、まだ試合のことを考えているんです。

 

 小さい頃からお母さんに戦車道をやらされている内に自分が傷つかないコツを覚えました。意味を考えない、何も想像しない、バカになってただやるべきことをやる…とにかく楽になりたかったんです

 

 私のここには爆弾が埋まってるんですよ。バカになった報いです。イヤな事はすぐ押し込んで蓋をして、もう見るのが怖くて開けられない爆弾です

  二度も体を重ねたみぽりんと秋山殿ですが、本当に魂が触れ合ったのは、きっとこの時なのでしょう。暴力装置の西住みほ、いじめられっ子気質の西住みほ、どちらも受け入れた秋山殿だからこそ、ここで“爆弾”の話をもらしたと思えば、何ともエモくないですか?

 さて、このみぽりんの独白ですが、氷菓の関谷純も似たようなことを言ってしました。関谷は革命家を気取りながら、同士を総括し殺した挙句生き残り、幼い姪・千反田えるを柱に縛り付けて強姦します。

 える…俺達は…パーツに過ぎなかった…敵だった警官や先生も革命家の私や同志たちも、誰もがシステムから与えられる役を演じてただけだった…(中略)

 システムを知りその支配から精神を護る唯一の方法は、自分の中の小さい疑問をないがしろにせず気にし続けることだ…

 納得いかなかったら引き下がらない勇気を持つことだ…それが出来ず…自分の立場に用意された理屈を疑わないパーツになってしまうなら

 える お前も私と同じように生きながら死ぬことになる

 関谷純の言葉を借りれば、みぽりんは硬式戦車道というシステムを構成するパーツであり、 生きながら死んでいたというわけです。西住しほは娘を暴力装置として仕立てあげ、心に“小さな疑問”が詰まった爆弾を埋め込みました。

 そんなみぽりんが大洗に来て、惨たらしい戦闘をくぐり抜け、大切な友達を得ることで、人の道を選びシステムに立ち向かうのは、感動的じゃないでしょうか。

 みぽりんは故郷も、家族も、友達も、すべてを失って“人道に対する罪”を犯すシステムを破壊します。“人類へのルール違反”が断罪され、西住しほらが、人間の生命を道具として扱った報いを受けるのは、倫理的と言っていいほどでしょう。物語のラスト、みぽりんは彼岸で大洗女子の仲間と再会し、戦車道が楽しく安全なものなったことを喜び合いながら、みんなは勝どきをあげます。楽しく安全な戦車道とは、原作で描かれていることそのものであり、逆説的に原作を賛美してしまっているわけですね。

 蛸壷屋先生、実はこの人間を抑圧し、支配し、装置に作り変えるシステムに対抗する術をもう一つ提示している……と私は考えています。それが、下記の「その4」です。

 

好きなところ その4 実は優しい?

 蛸壷屋に関してこのようなツイートがありました。私はこの書き込みを拝読してガルパン本を読み返してみたんですね。

 なるほど素敵なシーンです。秋山殿は上記の通り、親から“戦争のプラモデル”を否定され、中学校では排除され、同好の士と信じた男たちには強姦されて捨てられました。秋山殿のミリタリ趣味は嘲笑され、否定され、惨めなものと描かれているようです。

 他人の褌を汚す名手、アニメキャラを精神的に追い詰めるイナゴ野郎の面目躍如といった感があります。汚くて安直で安っぽいリアルを突き付けて気持よくなっていますね。

 

     これが現実でーす!

 

……と大音声が聞こえてきそうです。しかし、それでも、秋山殿は最期にミリタリ趣味を肯定します。これを読み返して、私は思いました。案外優しいな、と。蛸壷屋先生、こんな優しさを最後に見せることが多いのです。

 たとえば中二恋です。小鳥遊十花の戸塚ヨットスクールごっこによって、六花たちの中二病は治療されます。しかし勇太と六花は“健全な若者”としての自己に耐えられなくなるのです。

 前述のみぽりんや関谷純のエピソードと通底するようなセリフがあります。勇太は「社会の歯車」として生き続ける絶望を語ります。結局六花は本当の幸せを探すために、中二病へ回帰します。システムを構成するパーツであることをやめるのです。散々身も蓋もない現実を押し付けたすえ、十花の治療は失敗に終わり、活き活きとした六花の中二トークで幕を下ろします。

 出世作・けいおんでも、あずにゃんに優しい結末を与えています。あずにゃんは必死にあがき、苦しみ、絶望し、唯を失います。それでも音楽を捨てることはありませんでした。物語はあずにゃんが幸福な居場所を見つけて、笑いながら歌うところで終わります。俺妹の時も、社会のどん底に突き落とされた(蛸壷屋先生によってですけど)桐乃をギリギリのところで支えていたのは、はたから見れば取るに足らないアニメのストラップでした。創作物によって人格を破壊されたと言いながら、苦しみの底にある人間を支えるのも創作物だと提示します。

 秋山殿のミリタリ趣味、六花の中二病あずにゃんの音楽、桐乃のオタク趣味、これらは蛸壷屋先生が身勝手にも彼女らに強いる下品下世話しょーもな映画丸パクリ・リアルの前では、取るに足らない“はかなき夢”です。明日には殺されることも知らずに眠る、蛸壷の中の蛸が見る夢のようなものです。

 しかし、蛸壷屋先生がこれらの“はかなき夢”に向ける視線は、ほんの少しだけ、優しい。彼らの抱くそれは、下品下世話しょーもない・リアルに負けてない。

 秋山殿は“戦争のプラモデル”を明日も続けることのできますようにと祈りながら、死んでいきます。最後の最後、秋山殿の心は家に置いてきた作りかけの「タイガーⅠ黒森峰・西住みほ仕様」にあって、目の前にある死や暴力に取り込まれていません。死ぬまで装置であることを止めなかったみぽりんと対照的です。秋山殿だけでなく、六花やあずにゃんたちもギリギリのところで蛸壷屋先生が科す抑圧的なリアルに抗い、私はまだ“はかなき夢”に生き続けると宣言します。

 ミリタリ趣味や中二病、音楽、アニメ、ゲーム、そして、漫画……こんなものが人間の精神を辛うじてシステムから守っている、そんな蛸壷屋先生の心の声が聞こえてきませんか。

 アニメキャラを踏みにじりきることのできない優しさに、蛸壷屋先生本人の実人生(先生のホームページ等で熟知すべしを勝手に重ねて、勝手に内心を推し量り、勝手にエモくなるのは悪趣味でしょう。まあ自分勝手な解釈をして勝手に気持ちよくなるのは、あらゆる二次創作の本質であり、素晴らしさですから、まあいいでしょう。っていうかこれよく考えなくても完全に犬と不良理論だ

 嫌われがちな蛸壷屋本でもいろいろこねくり回しせば素敵なところは見つかります。まあ別に、素直に読んでエモくて素敵な本を読みゃあいいんですけどね。

 さてさて……これまでいろいろと蛸壷屋先生を持ち上げてきました。本当に好きだから艦これずっと描いているじゃないかとは言いましたけど、これで急にくっそ寒いけもフレ本出して総スカンを食らって欲しい気持ちもあります!

とまあいろいろ知った風なこと言ってきたけど、別に蛸壷屋先生の本全部読んでいるわけじゃないんですよね。蛸壷屋大全集みたいなの、誰かまとめてくれないかしら。

実話怪談

 久々の更新です。2月からライザップに通い始めたので、寿司は食べられません。そんなことよりも、最近は実話怪談を読むのにハマっておりまして、そのレビューを書こうと思います。

 

平山夢明『こめかみ草紙 串刺し』『こめかみ草紙 歪み』

 このシリーズは人間の狂気とも心霊ともつかぬ怪談話を集めた本。狂った生者の行動も、幽霊の祟なり呪いなりも、もちろん恐ろしい。しかし、狂人といっても私達と同じ人間で金槌で頭をめった打ちにしたり、ガソリンをぶっかけて焼いたりすれば死ぬ者でしかない。幽霊が人を呪うのには、その人なりの理由がある。生きた人間だって怨恨やら何やらで人を殺すのだから、幽霊だってそうだろう。

 自分は怖がりなので、そんな“わかりやすい”怪談でもびびりまくるのだが、好きなのには考えなおしても、結局アレがなんだったのかわからない……不可解で、そしてイルな手触りが残るものだ…………といっても本書にもわりと幽霊っぽい話は入っています。それはそれで味わいがあります。

 『串刺し』収録話では、切り傷から声が聞こえるというリスカ常習者で心に病を負われている女の子が自殺した母の傷から何らかの声を聞き、狂気に至る「傷口」がよかった。母親の傷から彼女は何を聞いたのか?何故狂ったのか?その“わからなさ”が味わいがある。第一話『雛と抽斗』では幼い日の話者による予言めいた落書き、突如落ちてきた「雛」と書かれ錆びた釘がぎっしりと詰まった箱……説明し難い不可解さもよい。

 また「李」は話者が少女時代に慕われていた「さより」という女の子の死にまつわる怪奇譚だが、歳の差百合っぽくてよかった。「(亡くなった)おばあちゃんみたいな感じがするから」といって懐いてきた旧家の娘。しかし、話者が高校にあがると以前のように遊ぶこともなくなっていたが……。「いままでありがとう」とだけ言って、ぽつぽつと歩み去る「さより」がなんとも哀しくも美しい味わいがある。

 『歪み』にも百合はある。「かくれんぼう」は話者が小学生の時、凛として寂しげ(凛として時雨並)な旧家の娘、さちと仲良くなり、彼女の家で体験した話だ。広い屋敷で隠れんぼをしたおり、“決して入ってはいけない”と約束した部屋に入ってしまう。開かずの間には、子供の背丈ほどの娘人形が飾られていたのだが……。不気味なオチに、別れ、後味は悪いが、話者が体験したことの意味を考えると、悲しさもある。アレは本当に話者と仲良くなれたことがうれしかったのではないか……と。

 変わったところでは「十五の春」という、女子中学生時代の話者に「ワキヤトキツレ」なる武者の霊が憑依する話が面白かった。女子中学生の体を借りたワキヤ某が、炊飯器の前に陣取って「飯がでるのを待っている」なとど言うわ、車に乗せられて「オゾし、オゾし」と呟くわ、完全にカルチャーギャップコメディだ。まあ刃牙道の武蔵も車の乗ってビビっていたし、そういうものなのだろう。ワキヤ某は律儀で誠実な人物らしく、娘の体から出て行った後、家族に福を授けてくれたっぽいのもよい(こんなふうに消費していると怪異の怒りを買いそうで怖い)。

 最終話、「砂人魚」は不気味ながらも美しく、日本昔ばなし的な叙情があり、うまい具合にしめてくれる。

 

黒木あるじ『無惨百物語 ておくれ』『無惨百物語 みちづれ』『怪談実話傑作選弔』
無惨百物語  ておくれ (角川ホラー文庫)

無惨百物語 ておくれ (角川ホラー文庫)

 
無惨百物語 みちづれ<無惨百物語> (角川ホラー文庫)

無惨百物語 みちづれ<無惨百物語> (角川ホラー文庫)

 
怪談実話傑作選 弔 (竹書房文庫)

怪談実話傑作選 弔 (竹書房文庫)

 

  怪奇秘宝で紹介されていて気になったので買ってみた「無惨百物語」が怖くて面白かったので傑作選も購入。最初に買った「ておくれ」の一番最初の怪談話、「息子の墓参り」でやられてしまった。話者の女性が婚約者の実家に行き、そこで墓参りの“儀式”を目にするのだが、そこに込められた憎悪の深さに何とも嫌な気分にさせられる。

 『ておくれ』の「あかるいおうち」ではこの手の怪談にありがちな“呪われた家モノ”に新鮮な視点に加えてくれた。人が立て続けに死ぬ、不幸になる、呪われた家。しかし、家に霊的なものが宿るとしたら、彼/彼女は本当に不幸を望むのだろうか。

 「スマホゲーム」では事故死した祖父が歩きスマホへの警鐘を鳴らすという一見教訓話っぽいが、その事故原因が車の運転手を驚かそうと路上で死体のふりをして本当に轢かれたというもので、その“警鐘”も単なるイタズラであろうという推測がつく。死んでもイタズラを続ける祖父の可笑しみがほっとさせてくれた。他にも「蕎麦屋の罪」という怪談は、脱サラ激不味蕎麦屋店主が化けタヌキにある酷いことをしてしまう。化けタヌキは大変気の毒というほかないが、民話的おかしさが笑いをさそう。『みちづれ』収録の「嘘吐き幽霊」もこの系譜だろう。試験勉強をさぼってオナニーをしている孫を叱りに祖父の霊が現れるが、なんと祖父は生前はつけていなかったカツラをかぶっていたのだ。孫が「なんでそんな見栄はるんだよ……」と言うと、すっと消えていったそうな。

 合間にこういうほっとする話をはさむと読みやすくなると感じた。怪談話は笑い話や感動話と接続しやすい。怪談は融通無碍、恐怖教訓笑いに悲哀、そして百合……あらゆるものを描き出す。とはいえ、本書の本領はやはり不気味で不可解で読後に嫌なものが残るものだろう。

 他にも『ておくれ』収録話では、「予言者たち」が出色の不気味さだ。ある女性添乗員が“不可解な十三人の客”の存在に気がつく。彼らの旅行先では天災や暴動など、何かしらのアクシデントが必ず発生するというのだが……。初めて読んだ時、彼らの住所に関する記述でぞっとしたのだが、今思うと、十三人の予言者たちに、てるみ倶楽部が手配・ユナイテッド航空で旅に出てもらって妖怪大戦争をしてほしくもある。

 「ピカソ」は顔の傷のせいでひどいイジメを受けている少女との百合モノでもある。単なる美談にならないのが生々しいが、それだけに霊が見せる表情が胸を打つものがあった。やっぱり怪談話は百合とも接続しやすいものだ。

 『みちづれ』収録では、「ぴあのさん」のラストの“さかさまの仏壇”が嫌な余韻を残す。「うえのへや」は続けざまに人死のでるアパートの話。件の部屋の最初の住人は突如として階下への引越しを申し出る。不動産屋は訝しみながらも、それを受け入れるのだが……。彼は一体何をしたのか?目的は?じっとりとした悪意を感じる恐怖譚だ。

 その次の話、「かわらぬ家族」。これが個人的には一番怖かった。隣家に半年おきに越してくる家族。出身や職業はバラバラなのに、年齢と家族構成と人柄はまるっきり同じ。すでに十二組の一家が“交代”している。奇妙に思った話者が探りを入れると……。この話に登場するのはもちろん幽霊ではないし、はっきり狂気に入り害をなすわけでもない。朗らかで地域の活動にも積極参加する普通の家族。しかし、読者を戦慄させるのである。

 『みちづれ』では「揚羽」が美しくも残酷で一筋縄ではいかない夫婦の関係を描き出していた。DVの末に愛人の寝床で死んだ夫。面倒を恐れた愛人は川辺に彼を遺棄する。夫の霊は揚羽蝶となって喪中の妻の元に訪れるのだが、そこで妻が取った行動が味わい深い。

 夫婦ものでは『弔』の「遺影」がよかった。夫の葬式で起きたある怪奇現象によって、妻は激高して遺影を粉々になるまで破壊することになるのだが、夫の生前にいっていた「あの人は優しいだけなの」という言葉も嘘ではなく、愛情もあったのだろう。

 この『怪談実話傑作選弔』、傑作選というだけあってどれも粒ぞろいなので、オススメである。

 祖父母の愛情の記録のスケッチブック、そこに描かれていたのは……「形見」

 縁結びの洞窟で、不気味な女との縁を結ばされる「御縁」

 半年に一度訪ねてくる“人ではない”女、家族の奇妙な行動が恐怖を誘う「墨女」

 神隠しの“その後”が描かれる「天狗」

 こっくりさんで使った十円で先生に結婚祝いを送ったことから始まる「十円」

 どれもこれも怖かったり不気味だったり、大変に楽しんだのだが、最終話の「邂逅」が一番後味が悪い。要はワナビの末路なんだけども、人間の人生で後味が悪くするのはやめちくり~と思った。もうここまで来たらJKローリングみたいに生活保護もらいながらワナビやってほしいよ。就職して金を稼ぐだけが人間じゃないし、無職で引きこもりのワナビだからって不幸になっていいなんて法はないんだから。

 

郷内心瞳『拝み屋郷内 花嫁の家』

  これは変わり種だった。東北地方で拝み屋を生業とする著者の実体験を書いたものなのだが、正直に言って小説だった。確かに面白くはあった。バラバラに見えた怪談が実はある旧家をめぐる因縁に繋がっていくのは伝奇的な面白さがあったし、“神殺し”の一族なんてバリバリ伝奇感があって好きではある。ただあまりにもお話になりすぎていて、さすがに実話とは考えにくい。これの元となる事件はあったにせよ、そうとう盛って美化して体裁整えてお出しされたものじゃないかと勘ぐってしまう。

 白石晃士監督作品『カルト』のNEOを弱くしょっぱくしたみたいな悪の霊能力者とカー・チェイスとか始まっちゃうし。あとヒロインがヒロインでございみたいな人物造形なのもよくない。

 まあ『残穢』みたいに文章モキュメンタリーとして楽しめばいいのかもしれないが……発生する事象が派手すぎる。では『コワすぎ』みたいに楽しめばと思えば、今度は地味でもっとホップ・ステップ・ジャンプが欲しい。終盤で「そんなこったろーと思った!」と言いたくなることが「実は……」みたいなテンションで述べられて、それで結局人が死んでるのもどうかと思う。

 そもそも体裁としてズルいものを感じてしまう。某レビューサイトで主人公・郷内さんの岡惚れがキモイみたいなことを言われていたが(さすがにそこまで言うのは酷いと思う)、確かにこれが創作なら私も同じことを言ったと思う。それに作中で「守秘義務が……」などというが、それをいうならこうして本を出版するのも……。

 しかしながら、こちらとしても他人様が必死に頑張った結果や現実の人間の生死にまつわる事柄について、とやかく言うのは本意ではない。実際に体験したことという体裁だとケチをつけづらいのだ。著者の悪口が言いたいわけではないのだから。

 ケチをつけてきたようだが、もちろん楽しかった。こういう旧家にまつわる伝奇モノをもっと読みたいなとも思ったし、怖いところは怖かった。上記の通り、バラバラの恐怖体験が“神殺し”の一族の因縁に収束するのもホットだった。そういえば第一ヒロインの千草を“神殺し”と呼んだ霊能者、郷内さんより強そうだな。第二ヒロインの名前が霞さんなんでずっと咲-Saki-の石戸霞を思い浮かべちゃったのもよくない(これは俺のせいだけど)。

 実話なら実話、伝奇なら伝奇の美があるのだ(『弔』巻末の平山夢明の解説から)。ちょっとどっちつかずな印象を受けてしまった。ただこれも従兄弟同士の百合なんで、そこはよかった。

 

吉田悠軌『恐怖実話 怪の足跡』
恐怖実話 怪の足跡 (竹書房文庫)

恐怖実話 怪の足跡 (竹書房文庫)

 

  白石晃士監督作品『シロメ』『戦慄怪奇ファイルコワすぎ!劇場版・序章【真説・四谷怪談 お岩の呪い】』にも登場する怪談師、吉田悠軌さんの実話怪談本。『シロメ』では憑依体質のくせに怪談師やってるみたいな風評があったが普通に怖かった。最初の「こけし」は不気味で因縁めいたイルさがあるし、「紙流し」から漂う物悲しさもよかった。出張先のホテルで起こる怪現象、「せんせえ」も何故話者がこれを目撃したのか?と考えると何やら居心地の悪い嫌な感じがする。

 面白かったのは「エカマイのマンション」だ。タイの都市、エカマイのマンションにまつわる怪奇話なのだが、クマントーンなる呪物信仰や魔性の目を誤魔化すための偽の葬儀など呪的好奇心を刺激されるし、実際に問題のマンションに行き、現状を伝えてくれるのもうれしい。そもそも吉田悠軌さんは怪奇秘宝の記事で怪奇現象は発生している地域について、古地図や伝承を掘り返して詳細に追求しており、大変興味深かった。こうした怪奇の検証は私も大好物で、本書は実話怪談という体裁なので仕方がないが、そのあたりが弱く感じたので、他の本も読んでみたいと思った。

 ちなみに吉田さんはどうも私の大学の先輩でもあるらしい。吉田さん本人の体験を描いた「大晦日」は現地を知っているだけに他とは別種の面白さだった。寿司屋でのバイト中、団地に住まう奇妙な老婆に鮪の寿司を届けるのだが、その部屋から大型の獣を思わせる臭気が漂っていたらしい。その後、お皿を回収しにいくと、まるで直接頭を突っ込んで貪ったように、刺し身だけが食い散らかされていたという。

 ちなみに吉田さんはそのあたりの怪奇に魅せられて近くに住んでいるらしい。もしかしたらすれ違っているのかもしれない。出会ったらサインがほしい。『シロメ』以来の付き合いとも言えるわけだし。

 

 さて実話怪談といえば、最近某有名私立大学教育学部助手のA君から自己責任系の話を聞いてしまった。今度このブログでも書こうかと思います。それしても彼から昔聞いた旅館での恐怖体験が嘘だったと聞いてショックだった。ずっと俺を騙して嘲っていたんだろうか。今度のが嘘だったら絶対許さんし、その自己責任系怪談に登場する廃墟に潜入してもらいます。